こんにちは!ちゅうさんです。
ロシアで反LGBT法が可決されました。
「反LGBT法」ロシアで成立へ 報道や映画、ほぼ全面禁止の恐れ-朝日新聞デジタル
隣国の出来事であり、「日本ではどうなるの!?」と心配になりますよね。
この記事ではロシアでの反LGBT法について触れた後に、日本への影響についても考えていきます。
ロシア「反LGBT法」
これまでのロシアにおいてのLGBTへの対応
ロシアではこれまでも同性愛者を弾圧していました。
2013年には同性愛宣伝禁止法と呼ばれる、未成年者に対して同性愛を意味する「非伝統的な性的関係」を宣伝することを禁じる法律が制定されました。
翌年2014年にロシアで開催されたソチオリンピックでは、オリンピック憲章の中に「差別を禁止する」という文言が入っているために、このロシアの同性愛宣言禁止法は国際的に問題となりました。
ちなみにG8で同性婚ができなかったり、パートナーシップ制度がないのは日本とロシアだけです。
反LGBT法の内容
今回は同性愛の宣伝だけでなく、報道や映画など幅広い情報に対して禁止される可能性があります。違反すると罰金刑です。
同性愛についての情報が対象のようなので、トランスジェンダーにはあてはまらない可能性が高いです(反LGBT法は日本メディアがつけた名称です)。
ハンガリーにおける反LGBT法
旧ソ連国の隣、ヨーロッパ側に位置するハンガリーでは2021年6月に反LGBT法が可決されました。この反LGBT法の内容は未成年者に同性愛やトランスジェンダーについての表現を禁止する法律です。
ロシアが同性愛に対しての禁止事項を増やしたのは、このハンガリーの反LGBT法の存在があるのかもしれません。
日本への影響
ロシアの反LGBT法が可決された場合、日本はどのような影響を受けるでしょうか?
これまでの日本においてのLGBTへの対応
LGBT理解増進法案 見送り
LGBTへの差別を禁止する内容が含まれたLGBT理解増進法案は自民党に了承されず、見送りとなってしまいました。そのまま現在でもLGBT理解増進法案は通らずにいます。
自民党内の文書
「同性愛は依存症」「LGBTの自殺は本人のせい」自民党議連で配布
やや誇張した見出しになっているものの……。内容としては、自民党の議員連盟の会合で配られた冊子には「同性愛は心の中の問題であり、先天的なものではなく後天的な精神の障害、または依存症です」(記事本文引用)といった、LGBTに対して無理解な文書が書かれていました。
今後カギとなる動き
LGBT理解増進法が通るか
まず初めの一歩として、LGBT理解増進法が通ることが課題となります。
反LGBT法とは真逆の法になるため、今回のロシアの可決に影響を受けると、通るのが難しくなるかもしれません。
同性婚ができないのは違憲だと判決が下るのか
現在、同性婚ができないのは違憲だとして、全国の裁判所で権利のために争っています。
これらの裁判を通じて、同性婚ができないのは違憲だと判断された場合、同性婚や国でのパートナーシップ制度の利用ができるようになるかもしれません。
しかし、こちらも同じG8で同性婚やパートナーシップ制度がないロシアの影響を受けると遠のいてしまうかもしれません。
まとめ
以上、ロシアの反LGBT法についての情報と、日本の今後についてでした。
正直なところ、あまり良い兆しではありませんね。