こんにちは、
ちゅうさん(@chusan09)です。
昔から天才にはどこか人と違う特性が備わっているように感じます。
本日は天才数学者、アラン・チューリングについてのお話です。
アラン・チューリングとは
人物像
アラン・チューリングはイギリス人で、第二次世界大戦中にドイツ軍が作成した暗号の解読のために活躍した数学者でした。
2014年に「イミテーション・ゲーム エニグマと天才数学者の秘密」という映画が作られました。
功績
アラン・チューリングは当時解読不可能と言われていたドイツ軍の暗号「エニグマ」の解読に成功しました。イギリスはドイツ軍には暗号解読が成功したことを伏せたまま、戦況を優位にしていきました。アラン・チューリングは戦争勝利への影の活躍者でした。
チューリングはその後、今のコンピュータの前身となる機械を開発します。プログラミングを組むことにも挑戦していました。
また、チューリングテストというものを提唱しました。これは会話をしているときに相手が人間か機械かわからない場合、機械は知性があると判断できるというテストです。このチューリングテストは現在のIT業界でもいまだに引き合いに出されています。
他にも数理物理学の研究など、幅広い分野で活躍していました。
チューリングは同性愛者だった
不遇な扱い
そんなチューリングですが、戦後に男性と寝ていることがばれてしまいます。当時のイギリスでは同性愛が禁止されていたため、チューリングは逮捕されました。その後、当時は治療に適切と考えられていた女性ホルモン注射をされました。
また、エニグマの解読が成功していたことは当時、公にしてはいけない秘密情報であったため、チューリングの功績は世間には知られることなく、仕事は奪われてしまいます。
その後
そしてチューリングは一年後に自死してしまいます。
しかしチューリングの死後、その功績が公表されました。チューリングは一転、偉大な人物として知られるようになったのです。
計算機科学のノーベル賞とも呼ばれている、業績に対して贈られる賞にはチューリング賞という名前が付けられました。
また時代が変わり、同性愛者への理解が深まったことから2009年にはイギリス政府はチューリングに謝罪をしました。
現在、チューリングは50ポンドの紙幣に採用されています。
まとめ
- アラン・チューリングはエニグマを解読した数学者。チューリングテストを提唱。
- 同性愛者であったことにより逮捕され、職を奪われる。自死してしまう。
- 死後、チューリングの功績が認められる。チューリング賞ができる。
アラン・チューリングは優秀であったのに同性愛者であるということで自死してしまいました。
現在では同性愛の認知が広まっているものの、いまだに同性愛者の自殺率は高いです。
一人で悩まず、ぜひ相談してください!