こんにちは、ちゅうさんです。
「学校での扱われ方で悩んでいるけれど、カミングアウトをしていいかわからない」
「友だちにはきちんと自分のことをカミングアウトした上で接した方がいいのかな?」
という方へ、この記事ではカミングアウトの必要性について紹介します。
FTX(Xジェンダー、不定性)でパンセクシュアルな私の経験を盛り込んでいるので参考になれば嬉しいです。
友人
カミングアウトの必要性:中
友人へのカミングアウトの必要性は「中」だと考えます。
「え?仲のいい友人だったらカミングアウトしてもいいんじゃない?」
という声が聞こえてきそうですが、「中」としたのは、カミングアウトした場合のリスクが大きいためです。
アウティングにあう可能性があります。
また、LGBTに対して否定的な考えの友人だった場合、カミングアウトをきっかけに離れていってしまう可能性があります。
「カミングアウトで離れていくなら、それまでの人だった」と考えることもできますが、そのリスクを追ってまでもカミングアウトをする必要があるかよく考えてカミングアウトしましょう。
カミングアウトをするメリットとしては、失言しないか気にする必要がなくなります。より腹を割って友人と話せるようになります。
私の場合
私の場合は、小学生から付き合いのある友人2人に大学生の頃にカミングアウトしました。
隠す必要もないから言ってしまおうという理由でした。
特段なにか言われるようなことはなく、その後も普通に友だちを続けていました。
家族
カミングアウトの必要性:中
家族へのカミングアウトの必要性は「中」と考えます。
なぜなら、家族へのカミングアウトが必要かどうかは、あなたと家族との関係によるからです。
仲のいい、なんでも話し合うような関係の場合は、カミングアウトしても良いでしょう。
一方で、あまり話さず、独立してもあまり帰らない家族の場合は無理にカミングアウトする必要性はないと考えます。
「親にカミングアウトして絶縁されたらどうしよう」
と心配している方は、まずはLGBTの有名人の話題をしてみると良いです。LGBTへの考えが分かります。
私の場合
母にはカミングアウトしました。
兄弟にも、パンセクシュアルであることはカミングアウトしています。
父にはカミングアウトしていません。
職場
カミングアウトの必要性:低
職場へのカミングアウトの必要性は「低」と考えます。
なぜならアウティングのリスクや差別の対象にされる危険性があるからです。
日本ではまだLGBT差別禁止法が制定されていません。よって、LGBTを理由に不当な扱いを受ける可能性があります。
どうしてもカミングアウトしたいのであれば、信頼できる上司や、医務室がある場合は医務室の医師、人事の信頼できる人に相談しましょう。
トランスジェンダーの方で通院している場合は、先生に相談してみるのも良いでしょう。
私の場合
私は職場でのカミングアウトはしていませんでした。
特に問題なく過ごせました。
カウンセラー
カウンセリングにかかった経緯
私は大学4年生の1年間、カウンセリングにかかっていました。
なぜなら大学に通えなくなってしまったからです。
部活を引退し、研究室に配属されたという環境の変化、就職が見えてきたことへの不安などいろいろとあり、大学に通えなくなりました。
それから半年引きこもっていましたが、大学にカウンセリングがあることを親から教えてもらい、カウンセリングに通う決意をしました。
カミングアウトする必要性を感じた
カウンセラーさんはとても親身に話を聞いてくれました。何度も会っているうちに、自分のことを全部話した方が解決が早いのではと思うようになっていきました。
なぜなら、素人の自分では大学に行けなくなったことについて、そのときは何かに原因があるのかも、何もかもわからなかったからです。
自分がFTXでパンセクシュアルという、LGBT当事者であることが、大学へ行けなくなった要因にあるかもしれない。
治療に必要な情報は提示しておくべきではないかと考えました。
カミングアウト時のカウンセラーさんの反応
淡泊
そしてカウンセラーさんと会って一ヶ月ほどたったでしょうか、そのときにはじめてカミングアウトしました。
カウンセラーさんの反応は、とても淡泊でした。
「そうなんだね」と静かに聞いてくださりました。
記録したりもせず
元々記録するようなカウンセラーさんではありませんでしたが、私がカミングアウトした内容について記載しているそぶりはありませんでした。
もしかしたらその場で記載せず、カウンセリングが終わった後に記入しているのかもしれません。しかし、記載されなかったことで、いい意味で「そんな重要なことじゃないんだ」と思えました。
「左利きである」くらいの、一つの個性として受け止められたような気がしました。
カミングアウト後のカウンセリング
LGBTの話題はなし
その後もカウンセリングは続いていきましたが、その後カウンセラーさんからLGBTに関する話題に触れられることはありませんでした。
覚えているのかなと心配になるレベルでした(笑)
でも、私が少しその話をすると落ち着いて聞いてくれていたので、覚えていてくれていました。
カウンセリング内容も、LGBTに関しては特に何もありませんでした。だからどうとかいったカウンセリングは私の場合はありませんでした。
心理的に話しやすくなった
カウンセラーさんから触れられることがない上に、理解を得られているうえでカウンセリングが進むようになって、とても話しやすくなりました。
それまではやはりどこか隠す話題などがありますよね?彼女の話とか……。そういったこともオープンに話せるようになって、とてもよかったと感じました。
【まとめ】カミングアウトの必要性
私はカウンセリングを進めるうえでカミングアウトの必要性を感じてカミングアウトをしました。
結果として心理的にカウンセラーさんと話しやすくなったので、カミングアウトしてよかったと感じています。
人によって境遇が違うので一概に「カミングアウトをした方がいい!」とは言えませんが、必要性を少しでも感じるのであればカミングアウトしても良いと感じます。
他にも家族や友達にカミングアウトをした話を載せていますので、合わせて読んでみてください。