こんにちは!
ちゅうさん(@chusan09)です。
この記事では「子どもを持つか迷っている」方へ、子どもを産まない、産めなかった人たちの話を紹介します。
「子供を産まない」という選択
図書館に行くと興味深い本が目に留まりました。
(リンクを貼っていますが、お住いの地域の図書館にあるかと思います)
この本は衿野未矢さんが2011年、当時48歳のときに書かれた本です。
著者の紹介をしますと、衿野さんは35歳で一度結婚をしましたが子どもはいません。50歳で再婚しますが、53歳で難病により亡くなっています。
子どものいない人へのインタビュー
この本では衿野さんが10人以上の子どものいない友人にインタビューをしています。
- 仕事で男性社会を闘い抜いた方
- 不妊治療をしたけれど授からなかった方
- 結婚できなかった方
- 自然に子どもを授かることはなかったが、治療をしなかった方
様々な境遇の方がインタビューに答えています。子どもがいないことへの捉え方も「申し訳ない」と思う人もいたり、逆に誇らしく思っている人もいたりと人により意見が異なりました。
それらの意見を聞くことで「あ、子どもを持たなくてもいいのかな」「子どもがいるから幸せ、いないから不幸せなわけではないな」と感じました。
多様なセクシュアリティと子ども
この本に惹かれたのには、自分が子どもを持つことについて悩んでいるからです。そして同じようにLGBTQ当事者であれば悩んだことのある問題ではないかと思ったからでした。
自分はパンセクシュアルというセクシュアリティ気づいたときに、「だれと結婚しても同じ道を辿ろう」と考えていました。また、Xジェンダーであると自認しているからこそ、子どもを産むという女性にしかできない行為を自分ができるのかと問われると返事に困り、前に進めません。
現在の日本ではトランスジェンダーの性別移行の条件に生殖機能を失うことがあります。自分の遺伝子を受け継ぐ子どもは授かることができなくなります。
また、同性愛者の場合、子どもは精子提供や代理母出産などで授かることになります。深い話をすると、子どもにはどちらかの遺伝子が受け継がれます。
そもそも恋愛感情や性的感情を抱かずに、結婚しない人もいるでしょう。
このように「子ども」にまつわる悩みは異性カップルだけではなく、トランスジェンダーの方や同性カップルの間でも存在するでしょう。
「子ども」を持たないと決めるのか、精子提供や代理母出産で子どもを授かるのか。そう悩んでいる方にも、この「『子どもを産まない』という選択」は読んでためになる本だと感じました。
まとめ
以上、「『子どもを産まない』という選択」という本の紹介でした。
著者の衿野さんは20代から執筆活動をしていました。そのため文章の書き方がきれいで、とても読みやすい本です。
興味を持たれた方はお近くの図書館で探してみてください。