こんにちは、
ちゅうさん(@chusan09)です。
2022年2月9日、東京地裁にて同性婚訴訟第9回の口頭弁論が行われました。
今回はその内容についての記事です。
粗が目立つ国の主張
婚姻の目的は「自然生殖可能性」
国はこれまで婚姻の目的に「自然生殖」をあげてきました。子どもを産み、育てる関係の保護を主張しました。それに対し、子を産まない男女も婚姻関係が認められることを指摘すると、「自然生殖の可能性があるからだ」と主張してきました。
ほほう、婚姻の目的は自然生殖可能性のある男女の法的な保護だと?
ところで結婚している皆さま、あなたはなぜ結婚しましたか?子どもを産み育てるため?
そういう場合もあるでしょう。しかし、全員が生殖のためではありませんよね?
愛している相手を独り占めしたい。社会的に認めてほしい。家系に入れたい。友情婚をして家計の負担を半分にしたい。まあいろいろな目的があるでしょう。
そういった背景がある中で、さも生殖のために結婚しているんだという主張はややナンセンスであると感じます。
さらに付け加えると、代理母出産や精子提供等の手段を用いて同性同士でも子どもを持っているカップルがいます。自然生殖にそこまで拘る理由はあるのでしょうか?
同性カップルは婚姻関係の夫婦よりも社会的承認がないから認められない
また、国は「同性カップルと婚姻した夫婦とが同等であるという社会的承認がない(だから同性婚を認めなくても問題ない)」と言った主張もしています。
これはもう「同性婚が認められていないからそういう認知になっている」以外のなにものでもないような?
婚姻していない異性カップルと婚姻した夫婦ではそれは同等でないという一般的な考えがあって当然のような?
婚姻している同性カップルと異性カップルで比較しないといけませんよね?
これには先んじて同性婚を導入している国を参考にするほかないと思いますが。
仮に婚姻していない同性カップルと異性カップルがいた場合、私は同じように接しますし、両者になにか違いがあると考えることの方が難しいです。
こうして突っ込まれるのは想定内のはず……。なのにやや粗が目立つ主張は、この裁判に割く時間がないのか、もしかして実は賛成なのか?
もう婚姻制度から見直したほうが良いのでは……
やや粗の目立つ主張をしておいて賛成ではないというのであれば、そもそも婚姻制度から見直してはいかがでしょうか?
独身が多数派の時代到来
生涯未婚率は年々増加しており、男性は25%にも上ります。結婚しても3割は離婚する時代となっていますので、独身者はもっと多いことでしょう。既婚者が多数派ではない時代が目前に迫っています。
そんな中で婚姻制度がさも当たり前のことのように議論されているのは、やや不自然に感じます。
もう全員が人生に一度かかわるような制度ではないのです。
一度婚姻制度を見直すのはいかがでしょうか?
独身者の中には、親友と過ごす人もいます。シングルマザー、シングルファザーとなって子育てをしている人もいます。もちろん、制度的に独身なだけで、同性と愛し合って過ごしている人もいます。そういった多様性を認知していく段階ではないでしょうか?
まとめ
同性婚訴訟第9回の内容と、私の意見
- 婚姻の目的は自然生殖可能性のある男女の法的な保護
- →「生殖」が目的で婚姻する人だけではない
- →自然生殖に拘る必要性の希薄
- 同性カップルは婚姻関係の夫婦よりも社会的承認がないから認められない
- →同性婚ができない以上、カップルの状態と婚姻状態で比べられても仕方がない